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天井の模様を見ながら
出会いと別れの春というけれど、
私も友人と、別れの春でした。
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彼女は台湾から東京に3年間暮らして、その中で様々な事を吸収し、
そしてそれを自分の仕事に生かしたパワフルだけどチャーミングな女性で
同業者の私も彼女の仕事に対する考えや生き方には、多いに刺激を受けました。

しっかりしてるな〜強い人だなーっ、さすがーって思ってたのですが
ある日二人で仕事の事やら、人との事など話しながら、てくてく歩いてると

ふと彼女が『あのね私ね、夜にベッドで天井の模様を見てたら、
これからどーなるのかな?って涙でるね。』とポツリ。

「ええー?私もまったく同じ!天井の模様が色んな物に見えるのよー」と私。

『ええ?そうなのっ?』と、二人してキョトンと。

意外な一面を見たようで驚き、何故か「そうだよね〜」って笑いながら、
お互いイイ大人なんですが、道ばたでジワーっと泣けてきたのでした。
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他愛ない事なのだけど、多分二人の中では「天井の模様を見ながら」というキーワードが
お互いが置かれてる状況が想像できたのかなー。
同じような仕事じゃないと相談出来ない事や、言っても分かってもらえないだろうと
つい貯め込んでしまう事も、気付かぬうちにあったのかもしれません。
そして大阪人と台湾人が、吉祥寺を歩いてたのも何かしら化学反応でした。

今思ってもあのキーワードが本1冊分ぐらいの説明文よりも、
気持ちが手に取るように、理解出来たのが不思議です。

つい先日、いよいよ彼女が帰国する事となり
空港から電話がかかってきました。
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そして『天井見ながら思い出すねー。アナタもねー。』
と笑って電話を切りました。

近頃は何だか天井の模様見てると、台湾でも天井見てる彼女の姿が
浮かんで来て、思わず笑ってしまいます。
心強くなりました。ありがとう。


下の2枚の写真は2月の井の頭公園。
1枚目は潮岬灯台の桜。(共にVQ撮影)
by kohakuza | 2008-04-04 16:30 |


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