『百鬼人形芝居どんどろ』 岡本芳一
友人から『どんどろ、見に行かへん〜?』と不思議なメールが届いた。
「えっ?どんどろって何?」こんな寒い時期に怪談かしら?と思いつつ、何とも心引かれる
響きの言葉だったので南森町の雲州堂に行く事にしました。
雲州堂は明治からあるそろばんメーカーで、倉庫だった蔵をリノベーションして
お芝居や落語、陶芸教室などが出来るスペースやカフェも併設してる所です。

そして予備知識ゼロのまま、
『百鬼人形芝居どんどろ』 ヒトとヒトガタによる倒錯のエロスが始まりました。
これは岡本芳一氏のソロで「卍」と言う、人間とほぼ人間に等身大の人形とのお芝居です。

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どんなお芝居か紹介するのが難しいのですが、
文楽だと一体のお人形を3人で動かすところを
どんどろさんは、ご自身もお芝居しながら
最大3体の人形を操ってパフォーマンスします。
(右の写真、どっちが人形だかわかります?
正解/上が役者で下が人形!)


この「卍」の中ではセリフがないので、とても抽象的な舞踏のようなお芝居ですが
人間と人形の境目がだんだんと消えて行くようなイメージかな。
エロティックであり、夢のようであり・・・。
60分の公演は見入ってる内に、あっという間に過ぎていました。スゴク面白かった!
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そして第2部。と、言ってもこれはどんどろ結成の歴史や人形の作りなどを、
説明してくれるトーク会のような感じでした。
質疑応答もあって会場から色んな質問が出ましたが、公演直後の衣装メークのままの
岡本さんが照れながら、とても丁寧に答えてらしたのが印象的でした。
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私が興味深かったのは人形作りで、この作品も含め数百体の人形を岡本さんが、一人で作ってらっしゃるとのこと事でした。このライフマスクのような仮面は顔にピッタリに作ってあるのですが、材料は紙と胡粉だけなんです。他の人形もとても考えられた作りと仕掛けで、FRPとか特殊な材料で作られたマスクなんかとは違う、凄みとリアルさがあります。

私は今回初めて百鬼人形芝居どんどろを見ましたが歴史は1974年から始まっていて、ヨーロッパを中心とした世界各国で高い評価を受け、演劇や人形劇のみならずダンス、マイムフェスティバルなどからも数多く招待され、現在活動の大半が海外公演で占められているそうです。

他の演目もとても面白そうです。
残念ながら、関西では講演する機会が少ないらしいですが、
又是非見てみたいと思いました。

ブラボーどんどろ〜!
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by kohakuza | 2006-01-28 16:23 | theatre


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