やっと『サム・サッカー』を観る事ができた。 何となく10月21日までには観ておきたかった。 映画の冒頭、イキなり壮大な音楽が胸に飛び込んで来て やっぱりこの映画の音楽は当初、監督のマーク・ミルズが 依頼していたエリオット・スミスであってほしかったと 思ってしまった。 だって主人公ジャスティンは、 何だかエリオットと重なって見えた。 (のは私だけかもしれないけど・・・。) エリオット・スミスというミュージシャンを覚えているだろうか? 映画『グッド・ウィル・ハンティング』の挿入歌で一躍有名になった「ミス・ミザリー」が 1997年のアカデミー賞主題歌賞にノミネートされ、脚光を浴びた。 アカデミー賞のきらびやかなスター達の前で歌った時の不安で消え入りそうだけど、 しっかりと心に届く歌声が忘れられない。 マーク・ミルズも「エリオット・スミスは、音楽を通して内面をさらけ出すことのできる 勇気のある人。僕にとってのヒーローでした。」と言ってるように、彼はその後も インディーズ時代のペースを崩す事なく静かに自分の音楽を発表し続けていた。 99年に心斎橋クラブクワトロで、彼のライブを見に行った時 前座のバンドにもエリオットがバックで参加してて、数曲ギターをならした後に おもむろに前に進んで歌い出した時は、その存在感の透明さに思わず笑ってしまった。 だけど彼が歌い出すと、観客一人一人の中に水のように歌声が染み込んでいった。 美しいメロディと圧倒的な世界感。 2003年の10月21日、6作目のアルバム制作中に自宅で自殺。 享年34歳。 『あーー、もぉ、何で死んじゃうのよっ!まったくミュージシャンって奴は!』って言う 行き場の無い怒りの気持ちが、悲しみよりも先に私にやってきた感情。 何が彼に先を急がせたのか? 今となっては、理由を聞いても仕方ないけど ただただ、何とも切ない。 一体何を伝えたかったのだろう? 彼の右腕には『花のすきなうし』って入れ墨があったらしい。 この話しを聞いた時、私は一生入れ墨なんて入れる機会は無いけど もし、どうしても入れろって言われたら、絶対この言葉にしようって思った。 やっぱり、彼は私にとってもヒーローなのかもしれない。 サムサッカー・オフィシャルHP エックス・オー エリオット・スミス フィギュア8 エリオット・スミス / ユニバーサルインターナショナル Either/Or Elliott Smith / Kill Rock Stars
by kohakuza
| 2006-10-19 04:00
| music
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