カテゴリ:cinema( 60 )
『扉をたたく人 』The Visitor
えっ、8月!
しかも梅雨明けもしてないなんて。
PLの花火を見てビールを飲んでも
何となくココロは夏になりきれぬ今日この頃だ。
f0019410_3155056.jpg
『扉をたたく人 』を鑑賞。
主演のリチャード・ジェンキンスは長年、ハリウッドの名バイ・プレイヤーとして
活躍してるらしく、なるほど確かに観たような・・・?と思い浮かぶ出演作品もちらほら。
とは言え、とびきり印象に無いのは彼の脇役としての仕事が成功してるからこそです。

(ストーリー)妻に先立たれ、コネチカットで孤独に暮らす大学教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)は何年も無気力に暮らしていた。ある日、久しぶりにマンハッタンの別宅の扉を開けると、そこには見知らぬ移民のカップルが住んでいた。思いも寄らぬシリア人の移民青年・タレクと出会い。ウォルターはミュージシャンのタレクに“ジャンベ” と呼ばれるアフリカン・ドラムを習い始め、共鳴をおぼえていく。だが、二人の友情は深まる中、突然タレクが不法滞在を理由に拘束されてしまう…。ニューヨークを舞台に、初老の大学教授とアラブ系青年が、アフリカン・パーカッションを通して友情を深めていく。

移民によって支えられて来たアメリカだが、9.11以降の不法移民に対する冷淡な扱いは
私では想像出来ない。きっと見えない不信感が蔓延してるのだろう。
不法滞在と云うだけで拘束し、人権も無視してしまうアメリカの現実を
物語は淡々と描いていく。
孤独で無気力だったウォルターが、そのどうしようもない憤りと怒りをこめて
地下鉄のホームでジャンベを叩き鳴らすラストシーンは
打楽器のもつ無垢な喜びと比べて、あまりにも悲しく響く。
f0019410_464386.jpg

ウォルターにジャンベを教えるタレク役のハーズ・スレイマンがとても
良かったなー。目が生き生きとしていてジャンベを叩く姿に喜びが溢れていました。
それから作品の中で流れるフェラ・クティのアフロビートを初めて聴きましたが
この躍動感の中にある、まとわりつくような感覚には本能的に心が惹き付けられる。


『扉をたたく人 』The Visitor HP

オープン・アンド・クローズ/アフロディシアック

フェラ・クティ / ライス・レコード


[PR]
by kohakuza | 2009-08-02 01:25 | cinema
映画部 感想文
今年の春ごろ、何を思ったか
幼なじみの友人が「映画部」を作ろう!と言い出した。
なんて事は無い、用は時々レイトショーの映画を観ようって事で
一応、このメンバーで一番多く映画を観てそうな私は顧問として就任。(が、メンバー3人)
恋人同士で観ても盛り上がらないような映画をモットーに地味に活動中。
ちなみに今までは『少年メリケンサック』『スラムドッグ・ミリオネア』
『鴨川ホルモー』など・・・(一番人気は「鴨川ホルモー」)
f0019410_151534.jpg

本日鑑賞は『ディア・ドクター』
何と言っても西川美和監督『ゆれる』で、かなり心揺らされた私です。
今回は笑福亭鶴瓶主演とあってか、かなり前宣伝が派手だったので
内容は見ないように心がけても、大体の予想はつきますが
ストーリーよりも、登場人物一人一人の描写がとても
興味深く、役者さんもそれぞれ良かった。
そして油断してた頃にやって来る、香川照之の演技力のパンチは
バーン!と利いてました。

さて、この映画をチョイスした時もう一つ興味深かったのは
我が映画部メンバーの一人が医師であること。
終わった後、感想を聞いてみると
『大学病院の医師である井川遥が、刑事に最後に言ったセリフが正に
今の医療の問題点であり、自分にとっても悩む所だ。』らしい。
ナルホドなー。
私のような患者になる人間の求める医師像と
医師が応えられる患者の姿。
どちらもただの人間なのだ。難しいのだ。

そして3人揃って、意見一致は・・・

このエンディングの曲はイイってとこ。
そうか『ゆれる』のカリフラワーズは解散してたのかー。
そしてモアリズムとして活動してたのか。



笑う花

モアリズム


[PR]
by kohakuza | 2009-07-10 01:51 | cinema
逆回転ですね?
少し前の事。
と思ってたら、もうかなり時間が経ってしまったけど
f0019410_1502997.jpg
仕事の合間に時間がポカーンと空いてしまって
お茶を飲むには長過ぎるし、街をブラブラするにも
自分が風邪を引いててフラフラしてるので、映画を観る事にしよう。
以前から観たかった作品を検索すると
1カ所だけ上映してる館があったので
その映画館に電話して、行き方を教えてもらう。
その映画館の人は、土地勘の無い私に、とても丁寧親切に教えてくれたのだけど
辿り着くにはギリギリの時間だ。
地下鉄を飛び降りて、出口まで走リ抜き、何とか予告の時間には滑り込める!
チケット売り場でお財布を出して「ボクュあの〜、ミハイに〜、」
ゼーゼー息が上がって言葉にならない。

そこにチケット売り場のお兄さんが、絶妙のタイミングで
『逆回転ですね?』と呟く。
その声はまぎれも無く、道順を教えてくれた人だった。(多分)
まったく、何て素敵な紳士なのよ!

走った上に「僕らのミライに逆回転」なんて正気でも言いにくい
邦題に口が回らない私は、その一言だけでこの映画館のファンになってしまった。
だって、よく見たらこの映画館自体が
かなり時代に逆回転してるのだもの↓
f0019410_2115638.jpg
で、肝心の映画はと言うと・・・
ゴンドリーのファンには面白い作品でしたが
「エターナル・サンシャイン 」や「恋愛睡眠のすすめ」よりは
深く惹かれる要素は少なかったかも。
でもいつものように、手作り&ギコチナイ感覚全開で
私も映画の中に入って彼らと一緒に、リメイクビデオに出演したい!
と思える作品でした。

そんな事思ってると、この曲のPVが浮かんで来た♪
SDP 『ライツカメラアクション』



これを見る度に、ARATAくんはスゴイなーと思ってしまうのです。
最近、立て続けに良い作品に出演してますが
ARATAクンが杉作J太郎さんに変身すると云う
面白い役を引き受ける所に、彼のスケールの大きさを感じます。
真木よう子さんもだけど。
SDPのPVはいっつも楽しそうに作ってるわー。




ライツカメラアクション

スチャダラパー / tearbridge records


[PR]
by kohakuza | 2008-12-13 01:48 | cinema
レッドクリフ Part1
あー、面白かった!
『この作品は騙されたと思っても観た方がいいわ。』と
香港をこよなく愛すマダムSに言ってもらって観に行きましたが
もぉ、アッと言う間でした!楽しかった〜
f0019410_038173.jpg

「三国志」と言えば、NHKの人形劇派で
役者と人形の顔がダブってしまう不思議な感じでしたが、
てっきり、劉備、関羽、張飛の義兄弟と諸葛亮孔明が主人公と思っていたら
主役は金城武の孔明とトニー・レオンの周瑜だったのね。
この2人の配役はピッタリな感じでしたが、孔明が周瑜に同盟を
頼みに行ったときの2人の琴のセッションシーンは、ジョン・ウーらしい
男のロマンティシズム健在!鳩も健在クルックゥー♪
本当は曹操が周瑜の妻である絶世の美人姉妹、妹の小喬と姉の大喬を
「江東の二喬をはべらしたい」と、詩で唄った事を
孔明が周瑜に耳打ちした事で、周瑜が激怒して
劉備と同盟を組んで「赤壁の戦い」へと向かうのですが
この辺りのエピソードがPart2のキーになるのかな?

しかしマダムSの記事によると、はじめ劉備の配役は
チョウ・ユンファだったそうな。
これは惜しいっ!なんでやらなかったのよ〜チョウ・ユンファ!
この映画の劉備がちょっと影が薄くて残念でした。
しかし孔明や周瑜、趙雲は人間味あふれて描かれてるのに
関羽と張飛はどこか伝説の人物みたいにファンタジックな設定だった。
これはこれでいいのですが、三国志の中でもっとも
忠義と勇気があって人気のある関羽はもっと登場して欲しいなー。
f0019410_24237100.jpg
ところで、どの役も適役でカッコ良かったのですが、
素敵だったのは曹操役のチャン・フォンイーでした。
曹操は嫌われ役ですが、チャン・フォンイーの曹操は
冷酷だけど孤独で存在感があって、ギラリとしてて
他の役者を全員敵にまわしても負けそうにない、
余裕の悪っぷりがカッコイイ。


あぁ、来春公開のPart2が楽しみです。
出来ればPart1.2.と続けて観たい感じでした。
[PR]
by kohakuza | 2008-11-25 01:03 | cinema
「赤い風船」と「白い馬」
とうとう、とうとう、映画館でアルベール・ラモリス監督の作品を
観る事が出来ました。胸が一杯とはこの事!
f0019410_1652466.jpg


胸がイッパイ過ぎて、長ーいです♪
[PR]
by kohakuza | 2008-07-29 18:21 | cinema
ぐるりのこと
本当に淡々と、ある夫婦の10年が描かれているのですが
その視点が知らないうちに、観てる人の10年と重なっていく。
ココが良かったとか、沁みた!とかいう場面は沢山あるのだけれど
そんな簡単な言葉じゃ表現出来ないのは
この物語が始まる1993年から9.11テロまでの10年間は、
自分の大切な思い出の他にも、社会の意識や意義が
大きな黒い波にゆっくり呑まれていくみたいに
変わっていった時代だったからなのかなー。
いやー、振り返って思うとスゴイ時代に生きてしまった。イヤ、生きてるのだ。
f0019410_23244455.jpg
主人公の法廷画家のカナオを演じるのはリリー・フランキー。
こんなに長時間、まじまじと見入った事の無い人だけど
きっとカナオのように、どこか頼りな気で、いい加減なんだけど
嘘のない人なんだろう。
橋口監督が、この役にリリーさんをキャスティングしたというのが納得できる。
何にせよ、こりゃ今更ですが『東京タワー』読んでみようかと
思う程、カナオという人物は愛すべき人でした。(←ダブってます)
そしてカナオの妻、翔子を演じる木村多恵。もう美しいったらありゃしない!
絵を描く事によって、どんどん精神が再生し美しくなっていく姿は
今までのどんな役よりも、この人が光ってたんではないでしょうか。

そんなこんなで元々は法廷画家ってどんな仕事なんだろう?と
いう部分が気になって、何気なく観に行ってみたのですが
とてもとても心に残る映画、可笑しくって映画館が大笑いする場面も
あるのですが、いつの間にか泣いてるような。

橋口監督の『ハッシュ!』のメンバー、田辺誠一や片岡礼子も
少しだけ出ていたのですが、片岡礼子はスゴイ存在感でした。
あの場面だけポッカリと空気が変わったように思う程。

そしてエンディングに流れるAkeboshiの『Peruna』という曲が
すごく良く、余韻が残り続ける。
淡々とゆるやかなようで、何から何まで橋口監督のこだわりが
感じられ、丁寧に作り込まれた静かで強い作品だった。


『ぐるりのこと』オフィシャルHP



Roundabout(初回生産限定盤)(DVD付)
Akeboshi
[PR]
by kohakuza | 2008-07-02 00:49 | cinema
再び「赤い風船」10000人応援団です♪
追記:「赤い風船」10000人応援団が増えつつあります〜
そして、何と何と!いつもお邪魔してる
『拾遺集/pick 'n' pin up』
sakk33さんが、このキャンペーンに参加して下さって、
見事にTシャツが当たったんですよ〜♪
何だか身近にこんな方がいらしゃって、嬉しいです。
(と、いってもお会いした事ないのですが)

まだキャンペーンは続いてますので、この映画に興味を持たれた方は
どんどんご参加&プレゼント応募してみて下さい。
f0019410_14295429.jpg
そして残念ながらexciteブログでは、このブログパーツを
貼れませんが、他でブログを持ってらっしゃる方は↑
これも貼ってみて下さい。風船をクリックすると画面上に沢山の
風船が・・・あぁ、ファンタジック。(溜め息)


コチラも度々お邪魔してる「半熟もしくは7分目雑記」のperamaxさんの
美味しいブログのサイドに貼ってあります。お試しください。
(キャンペーンについては、後の記事に詳しく書いてます。)

という訳で、再びこの記事を上げてみました。(7/1.08)

*********************

6/7.08
とうとう、この日が本当にやって来るようです。
イヤ、やって来るのだ。
あぁ、夏が待ち遠しい!・・・と、久々の更新ですが興奮気味。
f0019410_057322.jpg

一度はスクリーンで観てみたかった、フランスのアルベール・ラモリス監督の
『赤い風船』と『白い馬』がこの夏,全国で公開されます。

以前、なぜあんなに素晴らしい作品がDVD化されていないのか?
空に向かって嘆く記事を書いてみたら
「この夏に上映されるらしいですよ」と空から素敵なコメントをいただきました。
サマンサさん、ありがとう!
大阪でも梅田のガーデンシネマで、この夏公開。

それにともなって、只今「赤い風船」10000人応援団キャンペーンをしています。
登録して応援団メンバーになったら、パンフレットに名前が出たり
色んなプレゼントが当たったりするそうです。
東京ではブロガーさん対象の試写会もあるそうですし、気になった方は
是非キャンペーンに参加してあげて下さい。

今日の時点で500人程でしたが、きっと10000人になって
今後もラモリス監督の作品が、日本で再上映されることを
祈らずにはおられません。
この「赤い風船」と「白い馬」は上映後、多分DVD化もされると思うのですが、
もう1本、忘れてはならない「素晴らしい風船旅行」を劇場で是非観たいのです!
もしくはDVD化して欲しいなーと、また空に向かって呟いてみよう。
f0019410_1491479.jpg
待ってて良かったわー♪


『赤い風船』と『白い馬』オフィシャルHP
[PR]
by kohakuza | 2008-07-01 14:50 | cinema
『夜の蝶』ラウル・セルヴェ作品集
RAOUL SERVAIS(ラウル・セルヴェ)は
1928年生まれのベルギー・アニメーションの父。
彼の『夜の蝶』などの代表作や劇場未公開作品も含めた
8本のショートフィルムが納められたDVDです。
f0019410_16492690.jpg
『夜の蝶』はセルヴェ監督の作品の中でも最も有名で
画家ポール・デルボーへのオマージュである。
ポール・デルボー(Paul Delvaux 1897〜1994)は
ベルギー出身のシュルレアリスムの画家で
多くの作品に見られるあの極端な遠近法のせいか、光りと影に
浮かび上がる豊満な乳房と、魚や鳥のように瞬きを止めたような
瞳の女のせいか、繰り返しモチーフになっている裸婦や骸骨、
そして夜の駅や汽車。幻想的で不思議な世界観は
絵の中に入ってしまいたい!と思わせるような強烈な引力がある。
f0019410_18225962.jpg

そんな想像のドアをほんの8分間だけ、開いてくれたのがこの映像作品で
油画の世界観を失う事無く、実写やパステル画のような様々な質感が織り込まれてて
美しくて何度観ても惹き込まれる作品だ。

f0019410_16493986.jpg
このDVDの中には他の7本も入っているのですが、
同じ監督が作っているとは思えない程の作風の違いに驚かされます。
上の4つの写真↑を見ても分かるように
技法も多岐に渡っていて、今もなお好奇心旺盛で実験的に
挑戦し続けてるところがスゴイ!2〜3年前にセルヴェの作品が何本か
劇場公開されましたが、他の近年の作品も是非見てみたい。


RAOUL SERVAIS HP






「夜の蝶」ラウル・セルヴェ作品集
[PR]
by kohakuza | 2008-05-20 18:58 | cinema
『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
ヘンリー・ダーガーについて、何と説明するのが一番適切なのか?
1973年に死亡後、発見された彼の残した膨大な料の作品に急速に評価が高まるものの、
彼自体は余りにも孤独な老人のまま亡くなってしまったので、その私生活は謎ばかり。
だから誰も本当のところ、この作家を説明出来ていない。
f0019410_1842280.jpg
この映画は、そんな「ダーガー」なのか「ダージャー」なのか「ダージャァ」なのか
名前の呼び方さえ、ハッキリとは分からないヘンリーの孤独な生涯と
40年間暮らしたアパートの部屋で誰にも知られず創作し続けた
「非現実の王国で」と題した15,000ページを超える小説の原稿と
数百枚の挿絵を、パズルのように繋ぎ合わせて作ったドキュメンタリー映像。
f0019410_184336.jpg
数年前から、紹介されるようになった、ヘンリー・ダーガーについては、
とても興味を持っていたので、彼の特集が組まれた美術誌などは読んでいたけれど
実際、絵を見てみると、どうも「アウトサイダーアーティスト」という呼び名に
違和感を感じてしまう。

彼が孤独で貧しい老人であった事、誰とも接触したがらず、環境の変化も好まず
作品が死後に評価された事などばかりがクローズアップされると、
誰にも評価されず死んだ、不幸な作家のように思うけれど
この圧倒的なパワーや色使い、そして少女でありながらペニスをつけて
子供たちを救うために立ち上がった純真無垢な7人の少女ヴィヴィアン・ガールズと
子供を奴隷にし虐待する邪悪な大人の男たち グランデリニンとの激しい戦闘を、
壮大な叙情詩として描き上げたのですから
ダーガー自身は、空想の王国の中で非常に幸福であったと思います。

常識的な幸せの概念も、美術評論家の評価も
彼の爆発的な、内なる創造性を邪魔する事は無かったのですから
彼の心も作品も本当に自由だったんじゃないかな。

だけど一つだけ、もし彼が犬を飼う事が出来ていたら
この作品群も人生も変わっていたのかもしれないなー。
あの隣人の犬とのエピソードが、唯一の
ダーガーと現実世界との境界線だったような気がします。



『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』HP



ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で
ジョン・M. マグレガー
[PR]
by kohakuza | 2008-04-11 00:56 | cinema
『地上5センチの恋心』Odette Toulemonde
大好きな作家の本を読んでると、ついつい心がフワリと浮いてしまうような気持ちに
なった事がある人なら、きっと彼女の気持ちがわかるハズ。
それがホントにフワ〜っと浮き上がっちゃう直球そのまんまな映像になってる
のだけど、何だかファンタジックでほのぼのするのだわー。
f0019410_223985.jpg
(ストーリー)主人公のオデットは、昼間はデパートのコスメ売り場、夜はレヴューの羽飾りを内職して二人の子供を育てる未亡人で普通の主婦。そんな彼女の楽しみはロマンス小説を読む事。憧れの人気作家バルタザール・バルザンにファンレターを書いた事から、批評家に酷評され自信を失った、作家本人が彼女を訪ねてくる。
久々に劇場で、何気に観れた映画は何とも素敵なフレンチラブコメディ。
憧れの作家のサイン会に行って、緊張し過ぎて自分の名前もちゃんと言えず
落ち込みつつも、ジョセフィン・ベイカーの曲が流れると踊らずにはいられない
オデット。誰よりも女心を理解する息子に「ファンレターを書いてみたら?」と
言われて、純粋に想いを綴るところが何とも可愛らしい女性なのだなー。

そう言えば、私はファンレターって書いた事がない!
(常にミーハー心をモットーとしてるにも関わらズ)

でも、この映画を見たら生涯一度ぐらいはイヤ、別に何度でも
書いてみたいなーと思いました。
オデットの書いたファンレターは、作家の作品への純粋な賛美で
作品によって気持ちが救われた事への素直な感謝の気持ちを綴っている。
確かに私だって、数々の作品や音楽にもビビッ!と助けられ
本の一説や映画のワンシーンに影響受けて、知らず知らずのうちに
人生のチョイスをしてるのかもしれないのだもの。
それなのに一度も感謝の気持ちを伝えた事ナイなんて、随分失礼な事だ。


主演のカトリーヌ・フロも本当にピッタリで素晴らしいのだけど、
オデットの息子(ファブリス・ミュルジア)と娘の二人がクレージーだけど
暖かみのある人間味を出してて、この映画のテーマに深みを出してる。
カトリーヌ・フロは色んな作品に出てるベテラン女優さんで、
私のフランス映画ベストの「奇人たちの晩餐会 」にも出てました。
DVDになってるので、コチラも再度観たい映画です。
それからオデットの生活の一部となってるジョセフィン・ベイカーの曲は
観てる私まで踊りだしてしまいそうになる、自由な歌声。
初めて知りましたが、これはさっそく聴いてみたい!


『地上5センチの恋心』Odette Toulemonde HP
[PR]
by kohakuza | 2008-04-09 23:39 | cinema