とうとう、とうとう、映画館でアルベール・ラモリス監督の作品を
観る事が出来ました。胸が一杯とはこの事! 赤い風船」私の記憶の中では、風船に見とれている内に アッと言う間に終わってしまいながらも、この映画の残す想像力の尾は、 どこまでも続くようなイメージでした。 今回じっくりと観ても、やはりその美しさや可愛さだけでは語らないもの悲しさ。 36分の短編でありながら、深く深く心に残る作品でした。 赤い風船の色彩と反して、コチラはモノクロ映像。 しかし野性の馬の荒々しさ気高さ、そして少年の美しさは怖い程でした。 南フランスの沼地帯、カマルグ地方の海。 砂浜を裸馬に乗って疾走する少年のスピード感は とても生々しい迫力があり、観てる方の顔にまで風を感じるようです。 2本とも、それぞれの世界観を見事に描ききってて この映像を想像して作り上げた監督の頭の中は、どんなだったのでしょう? CGのカケラもないような1956年のパリには ラモリス監督のような魔法使いが実在したのかな。 もっともっと沢山の名作のイメージがあっただろうなと 思うと、48歳で亡くなったのは本当に残念です。 パンフレットに故淀川長治さんの解説があって、彼がラモリス作品を 深く愛し、監督本人と会った時の微笑ましいエピソードが載っています。 映画を愛してたんだな〜としみじみ。 「私は『赤い風船』の少年と風船の愛の描き方の美しさに圧倒されたこと、 そしてついには少年は風船の紐を持たないで紐を手から離しても風船が少年の あとから楽しげについてくるシーンのところを「ほんとうの愛というものは 相手としっかり結ばれていて、逃げちゃいけないといつも心配してるような ものじゃないですね。あのシーンで私はそれを教えられました。」 とラモリスに話したところ、あなたはなんて優しい見方をしてくださったのか、 そいって、両手で私の肩を抱きしめた。(映画評論家 淀川長治より) パンフレットには、赤い風船で主人公の男の子の役をしてるラモリス監督の息子、 パスカル・ラモリスのインタヴューや、舞台となってる昔のパリや 南フランスカマルグの説明、ラモリス作品を愛する人達のコメントなど 載っていてとても興味深いです。 この勢いにのって、私が初めて観たラモリス作品『素晴らしき風船旅行』が 来年あたりに公開になる事を、心から祈りたいです。 「赤い風船」と「白い馬」オフシャルHP 大阪では梅田のガーデンシネマにて朝と晩の2回上映ですが 私が行った初日の昼は、お客さんがイッパイでした。 そしてまだ10000人応援キャンペーンも引き続き募集中! ブログを通して、仲良くさせていただいてるsakk33さんには Tシャツが当たり、nananさんには何と「赤い風船」が当たって 送られて来たそうです! この後、パリのエアチケットもプレゼントになるみたいなので 皆様、どうぞご応募下さい。 赤い風船についての記事 *Nemo の赤い風船 *『Le Ballon Rouge』は何故DVD化されないの? *再び「赤い風船」10000人応援団です♪
by kohakuza
| 2008-07-29 18:21
| cinema
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