映画 『博士の愛した数式』
原作にあまりにのめり込んでいると、映画化された時に自分にとって
大事なエピソードが割愛されてたりすると、ガッカリする事は多い。
逆に原作に忠実になり過ぎて、あれもこれもと詰め込み結局薄っぺらな映像になってしまう事もあり、それはそれで文句が言いたくなる。「博士の愛した数式」は以前も紹介したけれど、多くの人がこの小説を愛してる事と思うのできっとドキドキしながら
映画館に足を運ぶと思う。
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しかしその不安を吹き飛ばすような冒頭シーン。
原作では家政婦の母親の回想になってるところを、
博士の意志を継いで数学教師になっているルートの回想から始まります。

子供達に愛情を込めて博士の事を話すシーン。
ここで観客も数式や数の不思議さ無限さを教室にいる生徒として
ルートから教わる事ができます。
このシーンだけでも何とも愛情深く嬉しい気持ちになれるんです。

この作品を小泉堯史監督は、
原作をしっかりと噛み砕き、身体を循環させて産み落としたんだなと思いました。
小説でしか描けない表現、映画でしか作り出せない表現、役割がちゃんと分かれていて
どちらも素晴らしいのです。

そして最後に小泉堯史監督が訳した
ウィリアム・ブレイクの詩が引用されてたのが、とても心に残りました。
もう一度観たい美しい映画だなー。


「博士の愛した数式」オフィシャルサイト
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by kohakuza | 2006-02-02 04:17 | cinema


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