私が持ってる本の中で、一番美しい本。
私は本を買っては売り、又買うと言う性分で本棚にある本の量は、ほぼ変わらない。 本は床に平積みした時から、どんどん増殖してしまうからだ。 だけどこの本は何故か2冊ある。新装版を加えると3冊。 何度読みかえしても、挿絵を1枚1枚めくって見るだけでも 溜め息が出る程美しいので、いつか誰かにあげる事になるかもしれない と、思って古書店で見つけたら即買う事にしてるので これからも増える予定。もちろん恐ろしく高くなってる場合は除くけど。 実は1冊目は京都で恐ろしく高く買い、2冊目はいつもの古書店で恐ろしく安く買った。 澁澤龍彦のどの作品を読んでも、その知識の深さと 想像力、文章力には魅了される。 それがサド侯爵の話しでも一輪の花にまつわる話しでも。 薔薇 時計草 アイリス 著書が生まれたのは5月の風薫る頃。 このアイリスは5月に咲く花。 私には花を育てる才能は無いけれど いつか庭を持つことが出来たら、植えてみたいのは合歓の木。 あの小さい羽根みたいな葉と薄桃色の鳥の冠のような花がかわいくて 何と言っても夜には眠るように葉っぱを閉じる所が不思議でたまらない。 そして澁澤龍彦の庭にもこの合歓があったそうだから なおさら植えてみたい。 当分は本のページををめくって、頭の中の庭を育てるのに 専念するしかないのだけど。
by kohakuza
| 2007-05-28 02:16
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