晴れ晴れと気持ちいい5月の天王寺公園。
こうやって見ると、通天閣もおとぎの国のプレシャスタワーかも? 通天閣下の喧噪も、ここからはまったく見えません。 大阪市立美術館でやっているフランスの『ギメ美術館展』にやって来ました。 並んでる人は居なかったけど、結構満員です。 日本で展示される事らしいし、写楽や豊国だって、そうそう一同に見る機会も 無いので勇気を出してオバさま達の中を分け入りました。 上の写真、左は東洲斎写楽 「嵐龍蔵の金貸石部金吉」です。 とてもシンプルな線で人の描写をデザイン化してるからなのか これだけ印刷物として引き延ばしてても、本来の良さが失われてなくて 現代の文字と組み合わしても見劣りせず迫力があります。 まるでポスターを印刷するために描いたような感じ。 右の歌麿の「ひら野屋」は線は美しいけれど、同じ大首絵ですが こちらは浮世絵らしく、手元で見るために書かれてるような感じがします。 でもどっちにせよ、浮世絵は見れば見る程発見があって、面白いなー。 外国人が競って収集するのも納得です。 ちなみに私は小さい頃、永谷園のお茶漬けのオマケの浮世絵は集めてたんだけど・・・。 さて、展覧会の目玉の北斎の『龍虎図』 虎の背景は雨になってて、雨を降らす龍神に挑む虎と言う事かしらん。 しかしこの虎・・・・。 ちょ、、ちょっと、面白過ぎる。 顔が全然怖くなくて、ニヤ〜っと笑ってるようです。 いくら当時は日本にモデルになる本物の虎が居なかったとは言え 何故、牙まで描いてないのか不思議です。 対の龍の方は、架空の動物のせいか力があるのに 何故、虎はだらしなく笑ってるのかしら? 本当に対で描いたのかな〜?っと、やや疑問が残りました。 もうすぐ会期が終わりますが、見応えのある展覧会でした。 図録もとっても良いのでおススメです。(しかもこれで¥2300は安い) 元々手に取ってみるのが浮世絵なんですから、この図録を眺めても充分かも。 何せオバさま達の後頭部を見なくてもいいですからね。 パリを魅了した江戸の華−北斎・写楽・歌麿 ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展 2007年4月10日(火)〜5月27日(日) 大阪市立美術館[天王寺公園内] こちらにも興味深い物達がイッパイです。 噴水や花々も咲き乱れ、小鳥達のさえずる声も聞こえる中、 同敷地内の動物園へ誘うためかあちらこちらに動物達が隠れております。 北斎の虎より怖いやん! まーったく統一性がなくて素敵です♪ 久々にやって来たけど、相変わらずゆるやかな空気が流れておりました。
by kohakuza
| 2007-05-13 02:02
| art
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