サヨナラ 道頓堀 東映 「仁義なき戦い・広島死闘編」
このところ気が付けば岡山、そして博多→京都→大阪と慌ただしい移動の日々です。

現実逃避するべく、相変わらずパリの思い出に浸って過ごしておりましたが
この日は完全にどっぷり大阪モード。(しかも今日は長いですよー。)
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関西の方ならご存知のなんばパークスがグランドオープンし、新しく東映系のシネコンが
オープンする同じ日に、昔から愛されていた道頓堀の東映が52年の歴史に幕を閉じて
閉館されることになりました。
この映画館と言えば高校生の頃、株主優待券を持っていた友人にくっ付いて、よく映画を
見させてもらったなー。長い事来てなかったけど、この日が最後とはちょっと寂しい。
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最後の2日間は、古い東映映画を一本ずつ1日6回上映。(しかも入れ替え無し)
かなり古い映画のラインナップで題名を見ても、ピンと来なかったのですが
『仁義なき戦い・広島死闘編』はたまに耳にするけれど(テーマ音楽も素敵)
実際には観た事無かったので、これを観る事にしました。
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このポスターのデザイン、かなりカッコイイー。
劇場の中は熱気ムンムン。
イカやたこ焼きのソースの臭いと混じって、オジさまの香りが
そこはかとなく漂っているところは昔と変わらず。(年配メンズ率90%)
でもこんな映画館って本当に久しぶりだ。子供の頃を思い出すー。

それにしても『仁義なき戦い・広島死闘編』
もんのスンゴーい映画でした。
いやぁーこんな映画が1973年に作られてたなんて感動しました。
と言うか30年前だからこそなのか、今のいわゆるバイオレンスアクションでは
太刀打ちできません。
陳腐な感想だけど、役者が演じてると思えないっ!
「どこからどこまでが役者で、どこからが本物なの?」と素朴な疑問を投げそう。
ストーリーは戦後の混乱期の広島を舞台としたヤクザの抗争に継ぐ抗争。
ヤクザ映画って義理と人情って感じなのかと思いましたが、そんな感傷のカケラは
軽く吹き飛ばされ、まさに仁義など無いバイオレンスと裏切り、欲望のみ。
その凶暴さがハンパなく迫力があって、目をそらしたくても、そらせません釘付けです。
主演の北大路欣也、若くて素敵なのですが映画の山中役では
凶暴な中にも脅えた犬のような瞳で、決してカッコよくない撃ち方で
人を殺す場面がゾッとするほどリアリティーで恐ろしかった。
適役の千葉真一演ずる勝利は、もう恐ろしすぎ。こっ、これが千葉さん、サニー千葉??
今までに見たどんな怖い人(役の上で)の中で最強でした。

ところでこの日は最後と言う事で、映画の後に北大路欣也さんの舞台挨拶がありました。





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『さて、ミナサンこんにちは。』と軽快に通る声。
初めて見るわ、ナマ浜村淳さん。
映画館の事、古い東映映画への思いなど、短く分かりやすく語ってくれて
会場は浜村節に惹き込まれ、全員前ノリ。

そして華麗に登場!万俵大介、じゃなくて北大路欣也さん!
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思ってたよりも、ずーーっとスリム。
カッコイイーのです♪←あっさりファンになりました。
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短い時間だったけど、この映画を撮った頃のがむしゃらさや熱気や映画や
劇場への熱い想いを語っておられました。
この仁義を最初に撮り始めた時は、山中役では無く、適役の勝利役だった事も驚き!
途中から、何か違うと思って千葉さんと役を交換したそうです。

映画の持つパワーって凄いのだ。
そしてその凄さって時代を経ても変わらないんだなーと思う。
観客のオジさん達の笑顔と熱気が、タイムトリップしたみたいに感じられて
貴重な時間を過ごせました。

そしてサヨナラ道頓堀東映、お疲れ様でした。ありがとう。



仁義なき戦い
それにしても音楽がとっても良かった。是非欲しい〜サントラ。
これを聴いたら、肩で風切って歩きそうです〜。危険だぜー
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by kohakuza | 2007-04-24 05:22 | cinema


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