『サムサッカー』の中のエリオット・スミス
f0019410_3564941.jpg
やっと『サム・サッカー』を観る事ができた。
何となく10月21日までには観ておきたかった。
映画の冒頭、イキなり壮大な音楽が胸に飛び込んで来て
やっぱりこの映画の音楽は当初、監督のマーク・ミルズが
依頼していたエリオット・スミスであってほしかったと
思ってしまった。
だって主人公ジャスティンは、
何だかエリオットと重なって見えた。
(のは私だけかもしれないけど・・・。)



エリオット・スミスというミュージシャンを覚えているだろうか?
映画『グッド・ウィル・ハンティング』の挿入歌で一躍有名になった「ミス・ミザリー」が
1997年のアカデミー賞主題歌賞にノミネートされ、脚光を浴びた。
アカデミー賞のきらびやかなスター達の前で歌った時の不安で消え入りそうだけど、
しっかりと心に届く歌声が忘れられない。

マーク・ミルズも「エリオット・スミスは、音楽を通して内面をさらけ出すことのできる
勇気のある人。僕にとってのヒーローでした。」と言ってるように、彼はその後も
インディーズ時代のペースを崩す事なく静かに自分の音楽を発表し続けていた。

99年に心斎橋クラブクワトロで、彼のライブを見に行った時
前座のバンドにもエリオットがバックで参加してて、数曲ギターをならした後に
おもむろに前に進んで歌い出した時は、その存在感の透明さに思わず笑ってしまった。
だけど彼が歌い出すと、観客一人一人の中に水のように歌声が染み込んでいった。
美しいメロディと圧倒的な世界感。

f0019410_3122453.jpg

2003年の10月21日、6作目のアルバム制作中に自宅で自殺。
享年34歳。

『あーー、もぉ、何で死んじゃうのよっ!まったくミュージシャンって奴は!』って言う
行き場の無い怒りの気持ちが、悲しみよりも先に私にやってきた感情。

何が彼に先を急がせたのか?
今となっては、理由を聞いても仕方ないけど
ただただ、何とも切ない。
一体何を伝えたかったのだろう?

彼の右腕には『花のすきなうし』って入れ墨があったらしい。
この話しを聞いた時、私は一生入れ墨なんて入れる機会は無いけど
もし、どうしても入れろって言われたら、絶対この言葉にしようって思った。
やっぱり、彼は私にとってもヒーローなのかもしれない。


サムサッカー・オフィシャルHP
f0019410_3161718.jpg


エックス・オー
エリオット・スミス

フィギュア8
エリオット・スミス / ユニバーサルインターナショナル

Either/Or
Elliott Smith / Kill Rock Stars
[PR]
by kohakuza | 2006-10-19 04:00 | music


<< ナショナルデパート 四季のカン... 反省する猫 >>