『チェコアニメ映画祭2006』のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
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久々に九条のシネ・ヌーヴォーに行きました。お目当ては「チェコアニメ映画祭2006」
チェコと言えば、人形をコマ撮りしたストップモーションアニメが有名ですが、今回は
アニメーションが主なチョイスになっています。
作品はどれも10分程度の短編8作品80分ぐらいでA〜Dプロの入れ替え制。(全34作品)
今のチェコ雑貨ブームにピッタリのカワイイ作品からまだ社会主義だった頃の国への
批判を秘めたシュールな作品まで色んなタイプがあって、どれも楽しめるようになってる。

本当は全部観たかったのですがラインナップを悩み見比べると、やっぱりお目当ての
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー の『ある粉屋の話/Jsouc na rece mlynr jeden』が
入ってるAプロを観る事にしました。

エヴァはヤン・シュヴァンクマイエルの妻で彼の映画作品の美術を手がけ、二人三脚でチェコの
シュルレアリズムを牽引し世界に広めてきた画家である。
「アリス」「悦楽共犯者」「オテサーネク」など彼女の絵画ぬきでは考えられないのに
2005年の10月20日に65歳の若さで急遽した事が残念でならない。新作「Lunacyルナシー」が彼女との最後の作品になるが、彼女を失った今後のヤンの作品づくりはどうなるのだろう?
(下は「悦楽共犯者」のポスター↓)
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そのエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー の「ある粉屋の話」はとてもとても怖いお話し。
一人の兵士の悲劇の物語。ある兵士が20年振りに家に帰ってきた。あまりに長い月日が過ぎていたため、彼が自分たちの息子だと気がつかなかった両親は・・・。
11分の短さを感じさせない程、ドキドキする恐怖感。1971年の作品とは思えない新鮮さがあるけれど、全編重厚な手描きの構成は現代のアニメでは太刀打ち出来ない、ド迫力。
子供が観たら絶対泣きそうですが、子供が泣く程怖いものを認識するのは大人になる上で
必要な事かもしれません。
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・・・と、ついついヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル夫妻が大好きな私は、他の7作品の
事を書いていませんでした。他も1960年代〜95年ぐらいまでの作品ですが素晴らしいユーモアとアイデアです。おじいさんが魔法のポットに入ってしまい、40人に増えてしまう
ミロスラフ・シュチェパーネク の「おじいさんは40人」には大笑いしてしまいました。

シネ・ヌーヴォでは29日までですがその後、神戸アートビレッジセンターや
京都シネマで巡演されます。ココ←
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最後にやっぱりエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー のヤンとの最後のアートワークである
映画、『Lunacy』のポスターを。この秋公開予定らしいけど、早く観たいなー。
ご冥福をお祈りします。
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by kohakuza | 2006-09-21 02:58 | cinema


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