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旅する音楽
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先日、国立国際美術館で「三つの個展」を見た後に
grafのgmでやっている「tenants」展も見に行く。

THEATRE MUSICAの"6, Rue Des Filles Du Calvaire" を購入。
銀色のトレーシングペーパーのような封筒に、CDとパリの写真が数枚カラーコピーされて
曲目が書かれてるが、もちろんフランス語は判読不可能。
でも、こう言う「何が入ってるか?楽しめるかどうかは貴方次第よ。」と言わんばかりの
パッケージには、いつもホイホイ騙されたい私。
中身はパリの街角から、聴こえてきそうな音と音楽。行き交う人の話し声、地下鉄の音。
音楽の中に街の空気も封じ込めてるみたい。

もう一枚は、先月京都のefishでやっていた「リビングワールドの仕事展」
(現在益子で開催中)で購入した"Sound Bum"
こちらはアラスカ、メキシコ、台湾、ロシアetcと世界中を旅した音の旅行記のようなもの。

飛行場の音かと思えば、ジャングルの中の鳥達の声、突然降り出すスコール。
部屋に居ながらこの音に耳を澄ますだけで、何だか幽体離脱して
魂が空をフワリと飛びそうだ。

こんな風に「音」を楽しむようになってから、私も時々耳を澄ますようになった。
案外ありふれた景色の中にも、んっ?!と驚く音が隠されてる事に気付く。

バス停の下の蛍光灯、ジィジィッーーィ・・・・。
えっ、こんなに大声で主張してらしたのね。などと。

虫の声を聞いて、季節や情景を感じる事ができるのは日本人だけだと聞いた事がある。
ヨーロッパやアメリカでは、虫の声は虫の声。もしくはノイズ。
まったく耳に入っていない事も多いらしい。
そんな事をきくと、街角やジャングルの音を聴いて、旅した気分になれる能力は
特別な感じがして、結構、お得?で嬉しい。



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"THEATRE MUSICA"
〜移動映画館情報




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「リビングワールドの仕事展」
2006年8月5日(土)〜24日(木)
栃木県 益子 STARNET ZONE

by kohakuza | 2006-08-17 04:06 | music


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