たまってたポイントやら、無料お試しやらで
とうとう宅配レンタルに申し込んでしまった。6枚程無料らしいので 自分では中々借りそうにない作品を選んでみることにした。 やってきたのは1960年、モノクロ作品『不知火検校』(しらぬいけんぎょう) 勝新太郎が『座頭市』の以前に主演し、元になった作品らしい。 ストーリーは幼少から天才的な悪知恵を持つ盲目の杉の市(勝新太郎)が 按摩師・不知火檢校に弟子入りして一人前の按摩師になるが、 次々と悪時を重ね、師匠の検校をも殺してその身代わりとして位につき、 さらなる悪事を重ねていく。 いやぁ〜とにかく悪いっ!容赦なく非道!でした。 何せ当時の予告編のコピーが『手さぐりで、女をくどき、金をゆすり、人を殺す』ですから。 杉の市は盲目の按摩ですが、彼に見入られると、 善良な人々はアッと言う間に闇へ突き落とされるのです。 そんな杉の市にまんまと騙される、武家の貞淑な妻役、(後の勝さんの奥様) 中村玉緒さんは可憐で美しかったです。 あまりの悪カツ振りに驚きますが とことん悪いにもかかわらず、どこか笑えて痛快で艶っぽくて 正にピカレスクでしょうか。 そういうキャラクターを作り上げた、勝新太郎とはスゴい役者さんだったのかー。と 今頃ですが思いました。 「座頭市」も観た事ないので、是非観たいです。 何故年始早々この作品なのかと云うと 実は全然違う所からつながって来たのでした。 それは年末、古書店で購入したバルテュスの画集。 帰ってから、ふと検索してるとこんな動画がありました。 勝新太郎とバルテュス。 この二人がつながっていたなんて! 全然知らなかったなー。 まるでバルテュスの絵の中に勝新太郎が入り込んだような ファンタジックな映像。 不知火検校の劇中に一度だけ、夢の中の杉の市が 三味線を弾くシーンがあるのです。 その時ばかりは凛とした美青年で 非道な現実の姿との対比が、印象的だった。
by kohakuza
| 2010-01-06 01:24
| cinema
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